4年間使い古したNexus5もとうとうアプリがきちんと起動しなかったり、ウェブサイトの表示に異常に時間がかかるようになってきてしまったので、新しいスマホへの買い替えを決意しました。
とても気に入っていたNexus5と同じブランドが良かったので、Pixel2かPixel3にしようと思っていたのですが、結局Nexus3を選びました。
私の暮らすイギリスではNexus2が一般販売されており、値段もかなり下がってきているのでそちらともかなり迷いましたが、ちょうどイギリスのGoogleストアでクリスマスセールでPixel3が£100引きになっていて、また写真をよく取りカメラを重視するのでPixel3にしました。
Pixel2のカメラも良いのは知っていますが、Pixel3には前面広角レンズというハードウェア上の違いがあるので、今回はそこを重視しました。
それでは項目別にPixel3を使用したレビューを書いていきます。
1,Nexus5からの引っ越し
古いスマホからの引っ越しが簡単にできるようになっていました。
起動するとケーブルを古いスマホに繋ぐように言われます。USB-AからUSB-Cに変換するアダプタが付属しているので、古いスマホで使用しているケーブルでデータの転送ができます。
転送されるのはアプリと設定が主です。写真や音楽は自分で移動しないといけません。
でもそれ以外は接続してしばらく待てばPixel3を古いスマホと同じ設定にしてくれるので、スマホが変わったストレスを感じずに使い始めることができます。
2,カメラ
最も重視したポイントです。
正直いってNexus5でもカメラ自体はとても評判が良かったですし、スマホに載せられるセンサーはフルサイズ一眼レフなどのような大きさはないですし、ハードウェア的な意味での画質は良くはなっていますが、見違えるほどではないかも、と思います。
それよりもNexus5から買い替えて驚くのがカメラのソフトウェアの進化です。
ポートレートモードはスタンダードな写真なら驚くほど綺麗に背景がボケます。オリジナルの背景がボケていないものも保存されるので後でいらないほうを消すことができます。
またNexus5と比べるとホワイトバランスなど調整できる部分が増えています。またカメラをかざして商品名をググるなど、カメラの写真を撮る以外の機能が進化していて驚きました。そのへんのものでも簡単に情報が分かるのですごいです。まだそんなに活用していませんが、積極的に使って試してみたいです。
3,USB-C
Pixel3の充電用・データ転送用接続端子はUSB-Cのみですが、これは良い面と悪い面があります。USB-C規格の一般的な話になるので、Pixel3に限らずですがこれはPixel3の大きな特徴なので。
良い面
まず転送速度や充電速度がびっくりするくらい速くなりました。
データ転送速度
こちらのサイトでわかりやすく解説されていますが、新しい規格のUSB-Cは3.1規格の場合従来のUSB3.0の2倍、USB2.0と比較すると20倍の速さです。もし現在スマホのデータ転送をUSB2.0で行っている場合その体感速度は明らかに改善しています。
私も始めてパソコンから音楽を転送してびっくりしました。30分くらいかかるかなーと思ったら数分で終わりました。もちろんケーブルが3.1、パソコン側も3.1でないといけませんが。
充電速度
また充電速度もなんとUSB3.0の22倍! これもそもそも充電するプラグ側の出力に依存するのでそのポテンシャルを発揮するには全ての機器を対応させなければいけませんが。
でも古いスマホを使っていて大きなストレスになるのがバッテリー切れをすぐ起こすこと。その度に充電したり、出先でみつけたコンセントにあわててさしたり…というのが、そもそも新しいスマホとバッテリーなのであまりありませんが、でもその際には充電がとても速いのは素晴らしいです。
差込み方向
これは従来のUSBにおいて大きな問題であった、上下を逆に挿すと入らない問題ですが、それがUSB-Cでは解消されいます。楕円形の差込口はどちらでも挿せるようになっています!
つい今までのクセで挿す時に差込口を確認していまったりしますが、それもきっとすぐに慣れて見ずに挿すようになるでしょう。
悪い面
USB-Cの普及度
USB-Cは転送速度、充電速度、差し込み方向の全てのおいて素晴らしい進歩があり、これは今後スタンダードになるに違いないと思わせられる素晴らしい規格ですが、現在の最大の問題はまだ普及していないことです。
Googleが早期にPixelをUSB-Cのみにし、AppleがMacノートにUSB-Cを採用し、次期iPhoneもUSB-Cに変更されると言われている今、これは時間の問題でしかないと思いますが、しかし残念ながら未だ対応している機器は多くありません。
例えば私は充電用のモバイルバッテリーを外出時などに愛用していますが、
私の愛用するAnker10000はインプットがMicro USB、アウトプットがUSB-Aです。つまりこれをPixel3で使用するには、Pixel3-バッテリー様にUSB-A / USB-Cケーブル、バッテリーを充電するにはインプットがMicro USBのケーブル、さらにPixel3を外出先で直接充電するのにベストなのはUSB-C / USB-Cケーブルとなり、ケーブルを複数持ち歩くかアダプターを使用する必要があります。
これは少ないながら今もインプットアウトプットが両方USB-Cのユニバーサルなポータブルバッテリーも発売され始めているので、今後対応した機器が増えることでしょう。
Ankerからも既にUSB-C対応のバッテリーが発売されいますがこれは入力のみなので、Pixel3に付属しているUSB-C / USB-Cのケーブルでは使用できません。
こちらのOmarsのバッテリーは入出力が両方USB-Cでできます。端子も一つでシンプルですし、今後はこの形が普及するのではないでしょうか。
ただ私はAnkerのデザインや使い心地がとても好きで、複数台所持しているので、早くAnkerからもUSB-C入出力対応の製品を出してほしいです。
そうすれば旅行中など沢山の充電機器やアダプタを持ち歩かずに済みます。
でもそれまではたぶんあと数カ月や数年不便な思いをするかもしれません。
でもモバイルバッテリーに関していえば、Pixel3の充電はかなり持つので、対応機器が増えるまではそもそも必要がないかもしれません。
イヤホンジャック
またPixel3は従来のイヤホン用のジャックがありません。イヤホンもUSB-Cを使用します。そのため付属のイヤホンもUSB-Cになっています。ただこれは従来の3.5mmジャック用に変更するアダプタがついているので、今持っているイヤホンでもそのまま使えます。
気になるのは充電用のジャックとイヤホンのジャックが共通になったので、そのままだと同時に使うことはできないという点です。
充電しながら音楽を聞くことができない…。ちょっと不便です。
ただ今の所まだ新しいスマホなのでバッテリーの持ちがかなりよく、外出しても半分も使わないという感じなので、音楽を聞くのに不便はしていません。
また自宅や職場などであれば後記しますが、ワイレス充電が使えるので持ち上げられない以外はそれで問題がないかもしれません。
あるいはBluetoothなどの無線イヤホンを使うといいでしょう。最近は耳栓型の小型イヤホンなどトレンドになってきていますし、色々解決策はあると思います。
4,アンビエント表示
Pixel3にはアンビエント表示という機能があります。これは画面をロックしたときでも時計や通知を表示する機能です。アンビエントっていうのはぼんやりって意味です。
こんな感じで、真っ暗な画面でも最低限の情報が常時表示されます。Pixel3は画面が暗い部分の電力は使用しない有機ELのディスプレイを使っているので、これでもあまりバッテリーは減らないみたいです。
アンビエント表示は常時オンにしたり、ダブルタップで表示するように設定を変更できます。
私は最初は通知様に便利かなと思って常時オンにしていたのですが、時計がデジタル時計なので一分ごとに数字が変わるのがデスクなどに置いておくと気になってきたので、結局ダブルタップで表示に変更しました。
しかしするとPixel3にはNexus5のようなLED通知用ライトがないので新しい通知にすぐ気づくことができません。LEDライトが非搭載なのはとても残念です。LEDのさりげなく通知する感じがとても良かったのに。職場では音などあまり使用したくありませんし。
これはおそらくこのアンビエント表示で代用してねってことだと思いますが、時計の問題があるので同じようには使えません。
現在のところアンビエント表示はカスタマイズすることができませんが、これができれば時計の非表示とか、アナログ時計に変えるとかできるようになるといいなと思います。
なので私は今のところ通知は新しい通知が来たら画面をオンにするという機能を使っています。
このようなインタフェースでの問題点は徐々にユーザーのフィードバックが集まれば対応されるかもしれませんし期待です。
まぁ通知が瞬時に分かる状態より、たまに自分で確認するくらいの方が健康的なのかもしれません。
続いて周辺機器について少しレビューします。
5,ワイヤレス充電
Pixel3はワイヤレス充電に対応しています。これがなかなか便利です。
Pixel3購入時にはワイヤレス充電器は付属していないので、自分で買わなくてはいけませんが、私はAmazonで一番安かったこちら
を購入しましたが、大変満足しています。
こんな感じで枕元に置いています。
夜寝る前に電気を消してからスマホをいじっても、その後ケーブルを探して挿して…ということが必要ありません。充電器の上に置くだけ。暗くても簡単にできるので楽ちんです。薄いので場所も取りません。
結構ピッタリ上に置かないといけないので、充電中のライトなど確認しないといけませんが、ケーブルよりは簡単です。充電ミスなどが心配な場合は縦置き型を購入するといいかもしれません。
こういうやつです。
Pixel3公式のワイヤレス充電器は結構高いので、他のメーカーも高いのかなと思いましたが結構お手頃な値段でも売られているので良かったです。
Pixel3は今の所バッテリーがかなり持つので、外出中に充電の必要に迫れたことはまだありませんが、使用期間が延びて頻繁に充電するよになったら、職場にもひとつ買ってデスクにおいておこうと思います。さっと置くだけで充電できるので。
今までどおりケーブル充電もできますし、ケーブルで充電する充電速度は速いので、使い分けかなと思います。寝る時やデスクにいる時など充電速度を重視しない場合に便利だと思います。出かける前など急いで充電したい時はケーブルで直接充電した方が良いです。
このワイヤレス充電は購入前はあまり重視していませんでしたが、使ってみるととにかく便利で嬉しいサプライズでした。
6,保護ケース
今まで使っていたNexus5はここまでに載せた写真からもわかるように、画面が割れてしまっています。これは始め使用していた保護ケースが側面をカバーしないタイプで、そのせいでアスファルト上に落として割ってしまいました。
なので今回は絶対ケースを買うまでPixel3は開封しない、ケースは全面をカバーするタイプ、多少かさばっても構わない、と決めていました。
かなり迷って購入したのはこちらのSpigenタフ・アーマーです。その名の通り保護度を重視したモデルです。
私が選んだのはこちらのちょっと初音ミクっぽいカラーのミント色です。かわいいです。
タフ・アーマーという名前ですが、それほどかさばる感じはしません。素材の感触もデザインも安っぽくなくてかなり良いと思います。
ただ2つ気になる点があります。
まず電源ボタンやボリュームボタンがかなり固いこと。結構しっかり押さなくてはいけません。
あとちょっと角ばりがきついこと。角ばった感じがデザインとしてはいいかもしれませんが、私は手が小さいため片手で使う時に下部に小指を添えるクセがあり、その際に小指が痛くなります。
その持ち方を辞められるように努めますが、それができなかったら違うケースを買うかもしれません…。
でもその2つ以外はかなり気に入っています。
あと後ろに起き上がる爪がついていて、
こんな風に立てかけられるよになっています。さりげない部分ですが結構使える! 机に置いてビデオチャットする時や、動画を再生する時などに便利です。爪もカチッと収納できるので普段は全く邪魔になりません。
以上Pixel3のレビューでした。今回は特にNexus5からの買い替えでその比較も多くなりましたがいかがだったでしょうか。
まだ使い始めで今後気づく点もあると思うのでその際は追記します。